2015.06.13. モダンタイムス第5回朝日ホールコンサート無事に終了いたしました!
6/13(土)のモダンタイムス30周年記念 第5回朝日ホールコンサート、当日はおかげさまで300名を超えるご来場を頂いて会場はほぼ満席のとなり、無事にコンサートを終えることができました。
お忙しい中朝日ホールまで足をお運び頂いたみなさま、また普段のライブやショウにもお越し頂いていてサポート下さっているみなさまにも厚く御礼申し上げます。
またコンサート開催の準備段階から、朝日ホールスタッフのみなさま、ちらし、チケットのデザイン、構成から印刷まで手配頂きましたK様、DVD記録、今後の編集でもお世話になるM様、当日受付周りをお手伝い頂いたスタッフのみなさま、高橋眞治作の新曲のアレンジ頂きましたH様、総合司会の三浦紘一様、ゲストボーカルの原田紀子様ほか、たくさんのみなさまのご尽力を得て無事に本コンサートを開催できましたことを感謝し、心より御礼申し上げます。
コンサート当日はたくさんの暖かい拍手やご声援を頂いて、アットホームな雰囲気の中楽しく演奏させていただくことができました。
重ね重ねほんとうにありがとうございました。
さて、今回のプログラムも例年通り、セッション曲1曲と高橋眞治作の書き下ろし曲を除いて全曲、いわゆるアメリカのジャズの中でも、”クラシック” ともいうべきスタンダードナンバーで組ませて頂きました。
1960年代のプライムタイムの人気TVショウのオープニング曲の”This Could Be The Start of Something Big” に始まり、アメリカエンターテイメント界の巨匠、フランクシナトラや、今なお第一線で活躍を続けるトニーベネット等が好んで取り上げたコールポーターやガーシュウィンのスタンダードナンバーや、カウントベイシーの大ヒットナンバー、ラテンナンバー、イギリスの人気映画シリーズのテーマ曲、”James Bod Theme”、 また、毎年クラシックの曲をビッグバンドバージョンで演奏していますが、今年はGeorge Gershwinの”Rapsody In Blue”(Glen Miller)を取り上げさせて頂きました。
グランマスター日下とも相談しながら、往年のファンの方には懐かしく、また当時を知らないお客様にも、その年代のビッグバンドジャズの華やかな雰囲気や、長年演奏され続けて、今尚輝きを失わないスタンダード曲の素晴らしさをあらためて知って頂ければという思いでバラエテイに富んだ内容を心がけて構成させて頂きました。
反省といたしましては、舞台上の演出や、プログラムの自然な流れ、もちろん演奏面で当時のビッグバンドジャズのサウンドやフレージングの研究、音響面、また総合司会の三浦様にお渡しするMC原稿の内容の精査も含めて、たくさんの新たな課題が見つかりましたが、この30周年を期に一層練習、研究を深めて演奏活動を深めて参りたいと思っています。
今後も引き続きモダンタイムスの活動を暖かく見守って頂きますようお願い申し上げます。
モダンタイムス・コンサートマスター 五島健史
以下、当日の演奏曲目です。
【2015.06.13朝日ホールコンサート Song List】
【1st Set】
~opening Theme~ Ja-Da(1918年)
This Could Be The Start of Something Big
1956年スティーヴ・アレン作曲。スティーヴ・アレンはジャズミュージシャン、コメディアン、作曲家、司会者などいくつもの顔を持つ元祖マルチタレントでした。 当時のテレビのワンマンショウ番組、『スティーヴ・アレン ショウ』 のオープニングテーマ曲に使われていました。若き日の坂本九も「上を向いて歩こう」(SUKIYAKI SONG)がヒットした頃にこの『スティーヴ・アレン ショウ』に出演していました。
As柴垣安弘、As萬淳記、P高橋眞治
I Cried For You
1923年のエイブ・ライマン楽団のヒット曲。以降、ビリーホリデー、サラボーン、エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング、フランクシナトラほかありとあらゆるジャズミュージシャンに取り上げられているスタンダードナンバーを、今回は小粋なミディアムテンポのビッグバンドアレンジで演奏しました。
Tb五島健史、Ts橘田秀美
Rhapsody In Blue
~Classic Meets Jazz~ 今までの朝日ホールコンサートでは、リムスキーコルサコフの”インドの唄”や,オールギュントの”アニトラの踊り”、ガーシュインの”ポーギーとベス”など演奏しましたが、今年はジョージ・ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」のグレンミラーオーケストラバージョン。
Tp薮内良治、Ts橘田秀美
*I Get A Kick Out of You
1934年コールポーター作曲のミュージカル、『Anything Goes』の中からの1曲。フランクシナトラの18番としてあまりに有名。今回はドラム中島要フィーチュアーのビッグバンドアレンジです。
*I Remember Clifford
アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズにいたテナーサックス奏者、ベニーゴルソン作曲。1956年に不幸にも交通事故で亡くなった若き天才ジャズトランペッター、”Clifford Brown”のメモリアル曲。今回はクインシー・ジョーンズ楽団のバージョンでトランペット薮内良治をフィーチュアしてお届けいたしました。
theme1 ゲストボーカリスト原田徳子さんで3曲。
Vo. Fly Me To The Moon
Vo. Imagination
Vo. Old Devil Moon
theme2
You’re Blasé
エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴオーン、ジュリー・ロンドンらの名唄で知られる美しいバラードをTB五島健史フィーチュアーして。
Hot Strip Shuffle
EFF JARVIS 作曲のミディアムスイングテンポのブルースナンバー。モダンタイムスメンバーのソロをたっぷりと….当日はAs萬淳記、Tb中山雄貴、Bs玉田一成がソロを吹きました。
【2nd Set】
~opening~ It’s A Blue World
第2部はアメリカの男性ボーカルグループ、『フォー・フレッシュメン』のオープニングナンバーをトロンボーンアンサンブルフィーチュアでスタートしました。
Tb五島健史、Tb太田健介、Tb中山雄貴、Tb磯野悟至、
グランマスター日下雄介ご挨拶
Day In Day Out
オープニング曲と同じく、『フォーフレッシュメン』やフランク・シナトラのレパートリーとして有名なスタンダードナンバー。1939年。
Tp薮内良治
Corner Pocket
カウント・ベイシー楽団の1956年の大ヒット曲。同楽団の看板ギターリスト、フレデイー・グリーンの作曲。Tp平野広造、Tp城崎潔
Bessame Mucho
1940年のメキシコのコンスエロ・ベラスケス作の情熱的なラブソング。東京キューバンボーイズのバージョンで。
James Bond Theme
人気スパイ映画シリーズ『007』のテーマ曲。1962年
~Theme” by Monty Norman, performed by John Barry & Orchestra.
As柴垣安弘、Tp薮内良治
Body & Soul
グランマスター日下雄介のアルトサックスフィーチュアー。
ビリー・ホリデイや、テナーサックスのコールマン・ホーキンスの名演で有名なスタンダードナンバーをスタン・ケントン楽団のバージョンにて。
theme1 ゲストボーカリスト原田徳子さん入場で4曲。
Vo. Sometime I’m Happy
Vo. When I Falling in Love
Vo. I’ll Wait For You
Vo. After You’ve Gone
Chaser~キャバレーのテーマ
REIMEI(黎明)
昨年発表のコーダ城に引き続き、モダンタイムスピアニスト高橋眞治書き下ろし曲第5弾。(黎明、後記参照)
Ss柴垣安弘、Tb五島健史
The Best Is Yet To Come
フランク・シナトラのラストレコーデイング曲。1959年Cy Coleman。
曲名の意味は、『人生、まだまだこれから…!!(五島健史訳)』モダンタイムスのベストもまだまだこれからです!
アンコールVo. On The Sunnyside Of The Street
~Closing~Moonlight Serenade
グレンミラー楽団テーマ曲
総合司会:元ラジオ関西アナウンサー三浦紘一
黎明 (れいめい)
夜明け 新しい時代・文化・芸術の始まり Dawn (By高橋眞治)
震災からあっという間に20年が経ってしまった。
この間に、私たちは何をなしえたのだろうか。なくなった方々の鎮魂はいうまでもない。
しかし、ともすれば日常の煩雑さの中についそれぞれの利を求めることに埋没してしまってはいないだろうか。
本当の意味での黎明 つまり夜明けは私たち一人一人の自覚にかかっている。
より良い街を未来に向けて作っていく為に共に、何をなし何に向って行けば良いのか考えてみるべきなのではないか。
「 戻らぬ時でも 思いで繋ぎあい 静かにいつかは よみがえる日を待つ
暖かな日差し浴びた日々をたどり 行くほど 募りゆく寂しさ 狂おしいほどに 心とらえる
語ろう 創ろう 共に進む道を 勇気をいだけば もう泣いてはいない
笑顔を絶やさず わかち合おう 希望の火燃やし 信じて生きて行こう
明日こそは幸せに 」